電気設備の試験・点検
1.各種保護継電器試験(特高用も対応)
各種保護継電器試験とは
保護継電器が適正に動作するかを確認する試験です。
保護継電器とは、感電・電気火災などにならないように設置している装置なので、定期的に動作確認し、管理値が許容範囲内であるか確認する必要があります。
保護継電器が適正に動作していないと、停電波及事故が起こる恐れがあります。
試験内容
- 動作特性試験
- 動作時間測定試験
- 位相特性試験
保護継電器の働きついて
保護継電器には様々な種類がありますが、一般的に、急激な電力・電圧の変化や異常などを検知・制御し、異常回路を切り離す働きがあります。
保護継電器が適正に作動していれば、波及事故等を未然に防ぐことが出来ます。
2.高圧ケーブル劣化診断
高圧ケーブル劣化診断とは
高圧ケーブルの経年劣化に起因する事故、障害を未然に防ぐための診断です。
高圧ケーブルは熱的・電気的ストレスにより劣化する為、耐用年数が決まっています。
しかし、使用環境によっては耐用年数が短くなることもあるので、一般的な耐用年数に頼るだけでは危険です。
そのため、耐用年数に至る前に高圧ケーブル劣化診断を行わなければなりません。
診断を行うことで、劣化の状況が把握できるため、更新時期の目安になります。
診断後は、診断結果をお知らせするとともに、高圧ケーブルの更新についてもアドバイスさせていただきます。
診断内容
- 直流特性試験にて漏れ電流を測定する
- 絶縁抵抗測定
- 漏れ電流を測定し成極比、弱点比にて判断する
3.変圧器の絶縁油の分析
変圧器の絶縁油の分析とは
絶縁油は、機器の絶縁と冷却を行う役割があります。
しかし、絶縁油も経年劣化していきます。
劣化した絶縁油は、機器の機能低下やトラブルの原因となりますので、
定期的に絶縁油の分析を行います。
変圧器油中ガス分析・フルフラール分析・絶縁油特性試験などを行い、絶縁油に異常が無いかチェックし、変圧器の事故を未然に防ぎます。
分析により、絶縁油の劣化状況が把握できるので、絶縁油の更新時期が分かります。
分析後は、結果をお知らせするとともに、絶縁油の取り換えについてもアドバイスさせていただいております。
分析内容
- 絶縁油に含まれるガス分析を検出
- フルフラールと生成量によって絶縁物の劣化度を分析
- 絶縁破壊電圧試験、全酸価試験